発達障害・グレーゾーンの子に向いている習い事とその理由

ADHD

発達障害やグレーゾーンと呼ばれる範囲のお子さんには、どんな習い事が向いているのでしょうか。
もちろん本人の「好き」から選べると理想的ですが、発達障害やグレーゾーンのお子さんは特性に合わせて向いている習い事があります。

お子さんひとりひとりを見ながら、習い事を探すのが大前提ではあります。
その上で、お子さんに向き不向きな習い事について、考えていきましょう。

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習い事の王道:水泳

発達障害の子にとって水泳のメリット

発達障害の有無にかかわらず、子供の習い事で人気の水泳。
発達障害の子、グレーゾーンの子におすすめの理由がこちらです。

  • 感覚統合(触覚・平衡感覚)を促す
  • 全身運動でストレス発散になる
  • ルールがシンプルで覚えやすい
  • 自己肯定感が上がりやすい
  • 有酸素運動で脳に良い刺激

発達障害のある子どもは、感覚過敏や鈍麻(どんま)など「感覚のアンバランス」を抱えていることがあります。
水の中では、全身が均等に圧迫されたり、水の抵抗を感じたりするため、感覚が整理されやすくなり「安心感」や「落ち着き」を得やすくなります。

水泳は「個人競技」の面が強いため、他人と比べられることが少なく、自分のペースで上達できます。「できた!」という達成感を積み重ねることで、自己肯定感が高まりやすいのです。

水に入ること自体がリラックス効果を生み、心身のストレス軽減につながることもあります。睡眠の質が良くなったという報告もあります。

水泳が向いている特性

  • 多動傾向のある子
  • 感覚過敏・鈍麻がある子

水泳という習い事を通して、このような困りごとにアプローチしていけるようになります。

発達障害・グレーゾーンの子の水泳教室の選び方

発達障害があると、一般的な水泳教室では入会を断られるケースがあるようです。
「発達障害(グレーゾーン)の子でも入会できるのか」という点は、体験前に確認しておくべき項目です。

実際には、子どもの状況を見て判断するということになるのではないでしょうか。
コーチの数にも限りがありますので、加配の先生のようにつきっきりでのフォローが必要な場合は難しいかもしれません。

しかしこれはお教室によりますので、丁寧に状況を説明しながら話合いをすべきです。

またお子さんの着替えは一人でできる状態でしょうか?
付き添いの保護者の性別で更衣室が決まってきますので、付き添い保護者と異性の子は一定年齢を超えると一人で着替えができないと厳しいかもしれません。
多くの施設では「7歳以上」は異性の更衣室に入れない決まりとなっているようです。

発達障害のお子さんに特化した水泳教室もありますので、調べてみるといいかもしれません。

音楽教室(ピアノ、リトミックなど)

発達障害の子にとって音楽教室のメリット

  • リズムや音による自己表現ができる
  • 指先を使うことで集中力・記憶力が養われる
  • 個人レッスンが可能でマイペースに学べる

音楽には「リズム」や「構成」という“予測可能な流れ”があります。これが「見通しがないと不安になる」特性を持つ子にとって、安心材料になります。

たとえばリトミックで「ドン・ドン・パッ!」のリズムが毎回同じように来ると、それに合わせて安心して動けるようになります。

ピアノを弾くには、目で楽譜を見て、音を聞いて、左右の手を別々に動かすなど複数の課題を同時にこなします。これは、集中力や作業記憶のトレーニングに非常に効果的です。

リトミックでは、先生や友だちとのやりとりの中で、順番を待ったり、合図を聞いたり、集団でのふるまいを学ぶ機会があります。
遊び感覚で自然に「社会のルール」に触れられるのが魅力です。

音楽教室が向いている子

  • 感覚統合を高めたい子
  • 聴覚優位な子
  • 言葉では表現しにくいタイプの子

音楽は「聴覚」を中心に、「視覚」「触覚」「運動感覚」など複数の感覚を同時に使う活動です。ピアノなら「音を聞いて、楽譜を見て、指を動かす」、リトミックなら「音に合わせて体を動かす」など、感覚の統合を自然に促します。

特に、感覚の偏りがある発達障害の子にとっては、無理なく感覚調整の機会になることがあります。

武道(空手、柔道、剣道など)

発達障害の子にとって武道をするメリット

  • 感覚過敏・鈍麻へのアプローチ
  • 礼儀やルールを学べる
  • 体幹・筋力の向上に役立つ
  • 集団の中での行動も学びやすい

発達障害のある子の中には、感覚過敏(音、触覚、視覚刺激などに敏感)や感覚鈍麻(痛みに鈍い、力加減が苦手)を持つ子がいます。武道ではこれらに適した刺激の機会が得られます。

自分の体をコントロールする練習(力の加減、姿勢の保持など)により、感覚のバランスをとる訓練になります。抵抗がある子には無理をさせず、「見学だけ」「型だけ」など段階的な参加も可能なので相談してみましょう。

発達障害の子どもは、曖昧な指示やルールに混乱しやすい傾向がありますが、武道では「型」や「順序」が明確なので安心感があります。

多動や衝動性を伴うADHDタイプの子どもにとって、体を動かしてエネルギーを適切に発散できる場所は重要です。

武道が向いている子

  • こだわりが強くルールを守るのが得意な子
  • エネルギーの発散が必要な子

美術教室(絵画、造形、工芸など)

発達障害の子にとって美術教室のメリット

  • 自由な表現ができる
  • 正解がないため、達成感を得やすい
  • 感覚統合や fine motor(微細運動)の発達支援に
  • 自分のペースで取り組める

絵や造形は、「言語に頼らない表現手段」として、自分の内面を安全に表現する方法になります。美術の世界には「これが正解」というものがなく、自由に考えてよい・作ってよいという安心感があり、個性が尊重されやすい自分の居場所になるでしょう。

絵を描いたり、粘土をこねたり、ビーズを通したりする作業は、手指の運動能力を高めたり、感覚の統合を促すのに役立ちます。

美術教室が向いている子

  • 言語化が苦手な子
  • 手先が器用だったり、感性が豊かな子

日常生活では自分を表現しにくいお子さんでも、美術教室がハマれば特異な才能を発揮するかもしれませんね。

美術学校の先生と信頼関係が築ければ、学校や家庭以外に自分を理解してくれる人ができるようになります。

プログラミング・ロボット教室

発達障害の子にとってのプログラミングのメリット

  • 論理的思考を育てられる
  • パソコンや機械に興味のある子には特に魅力的
  • 個別に黙々と取り組める

自閉スペクトラム症(ASD)やADHDの特性を持つ子の中には、「論理的な思考が得意」「機械に強い興味を示す」といった傾向が見られることが多く、本人の「好き」が活かせる場にもなります。

ADHDの子にとっても、「興味のあることに対しては集中できる」特性を活かせる場になりやすいです。発達障害のある子の中には、ITエンジニアやクリエイターとして活躍している人も多く、「好き」を伸ばせば職業につながることも十分にあります。

プログラミングが向いている子

  • 集中力が高い子
  • 機械や数字に興味のある子
  • ゲーム系/ロボット系/アニメ制作が好き

プログラミング教室を探す時には、個別対応か少人数制か、また発達障害に理解があるかなどを意識しましょう。感覚過敏がある場合は音や照明などに配慮があるかも、確認しておきましょう。

発達障害に理解があるプログラミング教室といえば…
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乗馬(ホースセラピー)

発達障害の子にとって乗馬のメリット

  • 馬とのふれあいによる情緒の安定
  • バランス感覚の向上
  • 自己肯定感を育てる

発達障害のある子どもにとって、乗馬(ホースセラピー)には心と体の両面で大きなメリットがあります。動物とふれあう体験を通じて、リラックス・自己調整・社会性の向上などへの効果が期待できます。

発達障害のある子の中には、人との会話や視線のやりとりが苦手な子も多いです。しかし馬とのやり取りは、言葉を超えた“感覚の交流”が中心です。馬の背に乗って姿勢を保つだけでも、前庭覚・固有受容覚・触覚の統合トレーニングにつながります。

乗馬が向いている子

  • 感覚統合に課題のある子
  • 動物と心を通わせたい子

感覚過敏のある子には、においや動物の毛などがストレスにならないかも確認が必要です。
馬に対する恐怖心がある場合は無理をしないことが大切です。見学や触れ合いから少しずつ慣らすとよいでしょう。

ダンス・体操

発達障害の子にとってダンスや体操のメリット

  • ボディーイメージが掴みやすくなる
  • リズム感・表現力が身につく
  • チーム活動が苦手でも個人で楽しめる
  • 多動性の発散にもなる

発達障害のある子の中には、自分の体の動かし方が分かりづらい「ボディイメージの弱さ」や、運動が苦手な子が多くいます。ダンスや体操では、全身を使ってリズムに合わせて動くことで、自分の身体を意識する力が育ちます。

ダンスや体操には、触覚・前庭覚(バランス)・固有覚(筋肉の感覚)を同時に使う動きが多く含まれます。また、「スキップ」「ジャンプ」「手拍子」「くるくる回る」といった繰り返し動作は、ADHDや自閉スペクトラム症の子どもにとって、情緒の安定を促す要素になりやすいです。

ダンスが向いている子

  • 動きが好きな子
  • 音楽が好きな子

ダンスは「自分の気持ちを体で表現する」アートの一種でもあります。ダンスや体操の動きは、「人の動きを見る」「まねる」「一緒に動く」ことが必要です。これは、社会性や模倣能力のトレーニングにもなりますので、楽しみながら始めていけるといいでしょう。

発達障害の子の習い事|選び方のポイント

  1. 本人の「好き」を最優先に
  2. 個人対応や少人数制の教室があるか確認
  3. 無理なく通える距離・頻度か
  4. 体験レッスンで様子を見るのがおすすめ

発達障害のお子さんは、苦手なことをサポートするよりも、好きなことを伸ばす感覚で習い事を選ぶといいでしょう。
好きなことが増える、自分のコミュニティが増えるののは、良いことです。

お子さんに合う習い事を見つけて、新しいお子さんの一面を伸ばしていきましょう。

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プロフィール
トライフ管理人

ダウン症の男の子を育てている障害児のママです。
息子は生まれつき心疾患や知的障害があります。
3歳で重度知的障害(A判定)と診断されました。
発達障害や知的障害の理解を深めたく「児童発達支援士」という資格を取得しました。
子育ての情報に関するウェブサイトがあるように、障害児子育てに関するウェブサイトも作りたいと思ってこのサイトを立ち上げました。
障害児子育ての共感できるエピソードや、お役立ち情報などをまとめていければと思っています!!

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