「えっ、今日も学校行かないの?」
「まさかうちの子が…」
毎朝、制服に袖を通さず、ベッドの中で丸くなる子どもを前に、親として戸惑う気持ちは当然のことです。
この記事では、「不登校」とは何か、そして親としてできる最も大切な関わり方=“声かけ”について、専門的な知識と実際の家庭での事例を交えながら紹介します。
不登校とは?

文部科学省は不登校を次のように定義しています:
病気や経済的な理由ではなく、心理的、情緒的、身体的あるいは社会的な背景などさまざまな要因・背景によって、年間30日以上登校しない状態。参照:文部科学省|不登校の現状に関する認識
つまり、「学校に行かない=即・不登校」ではありません。
ただし、「行きしぶり」や「頻繁な欠席」が続く場合、早めに対応を考えることが大切です。
不登校になる原因・理由
子どもが学校を拒否する背景には、いくつもの要因が絡んでいます。
- 人間関係のトラブル(友達・先生との関係)
- 学業のプレッシャー
- 体調不良(起立性調節障害など)
- 発達特性(ASD、ADHD、HSPなど)
- 家庭環境の変化
- 自己肯定感の低下 など
子どもは「学校に行きたくない」とは言えても、「自分の中で何が起こっているか」をうまく言語化できません。
親として、まず大切にしたい3つの視点

1. 無理に学校へ行かせようとしない
「どうして行けないの!?」「サボってるの?」と責めてしまうと、心の扉は一気に閉じてしまいます。
学校に戻すことがゴールではなく、子どもの心の安全を守ることが最優先です。
2. 「まずは安心」=家庭が安全基地であること
不安やストレスがピークの子どもにとって、安心できる場所の存在が何よりの薬です。
「家だけは安心」「ここでは自分を出せる」と思えるような空気感を意識しましょう。
3. 親自身が“焦り”や“正しさ”から離れる
「こんなはずじゃ…」「社会に出られないんじゃ…」
そんな不安がつい先走りますが、親の不安は子どもに伝わります。
“正しい育て方”よりも、“その子の今”に寄り添う姿勢が求められます。
不登校の子に親ができる“ベストな声かけ”とは?
では、どんな言葉をかければいいのでしょうか?
ポイントは、「解決しようとしない」「共感+安心感」のセットです。
不登校の子にNGになりやすい声かけ
- 「そんなことで学校休むの?」
- 「いい加減にしなさい」
- 「みんな頑張ってるのに…」
→ 子どもを否定する言葉は、心のシャッターをガチャンと閉めてしまいます。
不登校の子に前向きな声かけの例
- 「学校のこと、無理に話さなくていいよ」
- 「今は休む時間なんだね」
- 「つらかったんだね」
- 「あなたが笑っててくれるだけで嬉しいよ」
- 「ゆっくりで大丈夫、ずっと味方だから」
こうした言葉が、子どもにとっての「救い」になります。
“理解しようとする姿勢”こそが最大の応援メッセージです。
回復のペースは「その子のリズム」で

不登校は、回復→後退→前進の“波”を繰り返します。
一度登校できたとしても、また休むことは珍しくありません。
でも、「行けた/行けなかった」ではなく「どう感じていたか」が重要です。
毎日その子の心に寄り添いながら、一緒に歩んでいくことが何よりのサポートになります。
親が見守るべき不登校の子の成長
不登校は「失敗」ではありません。
「その子が、自分らしく生きるために立ち止まっている時間」なのかもしれません。
親として、何もできていないように思える日もあるかもしれません。
でも、「今日もあなたを大切に思っているよ」と伝えるだけで、子どもの心には確かな光が届いています。
迷ったときは、一人で抱え込まず、スクールカウンセラーや地域の支援団体に相談するのも大切な一歩です。


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