「うちの子、昔から不器用で…」
「就職はできたけど、最近よく仕事を休むようになった」
「職場の人間関係に悩んでいるみたいで、心配」
こんなふうに感じている保護者の方や家族の方へ。
もしかしたら、あなたの大切なお子さんは「DCD(発達性協調運動障害)」という、目に見えにくい“生きづらさ”を抱えているかもしれません。
この記事では、DCDの特徴や社会に出た後のつまずき、そして家族にできる支援や相談先までを、やさしく解説します。
DCDとは?「不器用さ」には理由がある

DCD=発達性協調運動障害とは?
DCDとは、子どもの頃から続く「運動のぎこちなさ」や「手先の不器用さ」が特徴の発達障害の一種です。
大人になると目立ちにくくなりますが、社会に出てから困難に直面するケースも少なくありません。
発達性協調運動障害の特徴
- 字を書くのが遅い、乱れる
- 細かい作業(ネジしめ、裁縫、パソコンの操作など)が苦手
- 段取りが苦手で、作業を効率よく進められない
- 体全体の動きがぎこちなく、疲れやすい
- 忘れ物が多い、手順を飛ばしてしまう
こうした特性は、本人の努力不足やだらしなさではなく、脳の特性によるものです。
社会に出てからの“つまずき”──自信をなくしていく我が子

なぜか仕事がうまくいかない理由
就職してから突然、仕事に行きたがらなくなった。
何度も転職を繰り返すようになった。
ミスを責められて、自信をなくしている…。
これらの背景に、「DCDという特性が気づかれないまま社会に出た」という可能性があります。
職場でつまずきやすい例
- ミスが多くて「指示が通じない人」と思われてしまう
- 作業が遅くて「やる気がない」と誤解される
- まじめにやっているのに怒られてばかり
- 忘れ物・段取りミスが続いて信用を失う
- 空気が読めないと誤解され、孤立してしまう
DCD(発達性協調運動障害)の家族がよく感じること
- 「こんなに手をかけて育てたのに、なぜ働けないの?」
- 「あの子の性格の問題?それとも病気?」
- 「一人前に育てたかったけど、どこで間違えたんだろう」
でも、それは“間違い”ではありません。
気づかれにくい発達特性が、本人の可能性を阻んでいるだけなのです。
家族ができる3つの支援を考える

原因を責めないで認める
まず大切なのは、「何が本人を苦しめているのか」を一緒に考えること。
- 実は昔から、片づけや段取りに苦手意識があった
- 手先が不器用なことをからかわれた経験がある
- 本人も自分のことを「ダメだ」と思い込んでいる
DCDをはじめとする発達特性は、診断がなくても困りごとへの支援ができます。
家族が一緒に“原因探し”をしてくれるだけで、本人は安心できます。
本人の強みに目を向ける
DCDの方は、マルチタスクや器用さが苦手な一方で…
- ルーティン作業に強い
- 一つひとつの作業を丁寧にこなす
- 人に対してやさしく、思いやりがある
- パターン認識や記憶に優れている
など、職場で活かせる強みもたくさんあります。
本人が自分の強みに気づくには、まず家族の気づきが大きな支えになります。
専門家につなぐ
家庭内だけで解決しようとしなくて大丈夫です。
今は、発達特性を持つ若者向けの支援が増えています。
家族が一緒に相談窓口に連れて行くことで、本人が安心して支援を受けやすくなります。
社会との“つなぎ直し”に使える支援サービス
発達障害者支援センター
全国に設置されている相談機関。
診断の有無を問わず、仕事・生活について相談できます。
全国の発達障害者支援センターはこちらを参考になさってください。
国立障害者リハビリテーションセンター|発達障害情報・支援センター
就労移行支援事業所(18〜65歳)
発達・精神・知的障害などのある方が、最大2年間、通所しながら就職準備ができる場所です。
以下のようなサポートを受けられます。
- 働く前のビジネスマナーやPC訓練
- 本人の強み・苦手を言語化する支援
- 適職探し・企業とのマッチング
- 定着支援(就職後も継続フォロー)
お伝えした通り、DCD(発達性協調運動障害)の人には強味がありますので、その強みを活かして働ける場所を探してみませんか?
DCD(発達性協調運動障害)の人におすすめの就労移行支援
就労移行支援は多くの事業所がありますが、その中でもおすすめを4つ選んでみました。
まずは比較して、気になるところを探してみましょう。
| 【atGPジョブトレ 難病コース】 | 難病に特化したコース ※御茶ノ水駅のみ |
| 【LITALICOワークス】 | おすすめNo.1 全国130ヶ所以上の事業所 圧倒的実績 |
| パーソルチャレンジ・ミラトレ | 関東・関西圏に限る 就職後の定着率97%! |
| AIやデータサイエンスが学べる就労移行支援【Neuro Dive】 | IT関連での就職を目指す方に 説明会はwebなので参加しやすい |
atGTジョブトレ

引用:職場定着率91%!難病専門の就労移行支援【atGPジョブトレ 難病コース】
atGPジョブトレという就業支援サービスの難病コースです。
「1人1人の特性に合う職場」をきちんと見つけてくれるのが特徴で、就職率97%、定着率91%という数字が出ています。
難病特化のプログラムでありながら、PC研修や模擬職場トレーニングといった実務的なプログラムが豊富です。
プロに相談しながら、自分に合う職場を見つけたい!という方におすすめです。
難病特化コースなので安心して通えますし、ひとりひとりに合うサポートを受けられます。
場所は東京・お茶の水なので、首都圏以外の方は利用が難しいです。
職場定着率91%!難病専門の就労移行支援【atGPジョブトレ 難病コース】
LITALICOワークス

リタリコワークスは全国130ヶ所に事業所がある、大手の就労移行支援です。
それだけ実績と経験があり、障害を持つ方はもちろん、難病に悩む方の就労移行も多く行っています。
全国どこに住んでいても事業所が近くにあるので、まずはお近くの事業所をチェックしてみてください。
まずは「どんな仕事が合うのか」というところから、寄り添って考えてくれます。
2ヶ所以上を見学して比較してみたいという方は、リタリコを候補に入れてみてくださいね。
そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】
パーソルチャレンジ・ミラトレ

東京や千葉・神奈川・埼玉といった首都圏、大阪・兵庫といった関西圏と名古屋に事業所があるミラトレ。
難病を抱える方の就労移行支援を行っており、就職率が95%、定着率が97%となっています。
定着率が高いということは、その人に合う仕事をきちんと選んでくれているという証拠ですね。
Neuro Dive(ニューロダイブ)

参照:AIやデータサイエンスが学べる就労移行支援【Neuro Dive】
「IT関連の仕事に就きたい」という希望がある方は、ニューロダイブを検討してみましょう。
これから勉強したいという意欲があれば、多くの学びが得られる場所となるでしょう。
IT系の技術を身に着けられれば、将来的にも自分の武器となるはずです。
またリモートワークといった柔軟な働き方が期待できる業種でもありますので、体調に合わせた働き方を模索しやすいかもしれません。
説明会はwebで行いますので、「話を聞くだけ」という気楽な申し込み方でも大丈夫ですよ。
AIやデータサイエンスが学べる就労移行支援【Neuro Dive】
家族が“味方”になるだけで、子は変わる
就職がうまくいかなかったからといって、人生が終わるわけではありません。
遠回りに見えても、本人に合った環境や仕事を見つけるチャンスはいくらでもあります。
大切なのは、「親が何とかする」よりも
「本人が“助けを求められる人”になる」こと。
DCDのような見えにくい障害は、周囲の理解と支援があってこそ、生きやすくなります。
家族にしかできない支援があります。
でも、家族だけで背負う必要もありません。
ひとりの社会人として、本人が“働ける自信”を取り戻すために、始めの一歩をサポートしていきましょう。


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